お知らせ
佐賀県立図書館データベースをリニューアルしました。
~2万8千点以上の歴史資料画像を「パブリックドメイン」として公開~
2019年3月25日
県立図書館では、図書館に来ることが難しい方でも「いつでも」「どこでも」郷土に関する調べものが出来るように、様々な資料を「デジタルライブラリー」としてホームページで公開しています。
今回、「デジタルライブラリー」のコンテンツのうち、佐賀県立図書館が所蔵する資料等により作成した「佐賀県立図書館データベース」をリニューアルします。これに伴い、古文書や絵図などの公開している画像のほとんどが申請手続なしに、広く利用できるようになります。
2万8千点以上という規模の歴史資料の画像をパブリックドメイン(※)して公開することは、全国の都道府県立図書館において、初めての試みとなります。
(※)パブリックドメインとは…特許権・著作権が消滅した、あるいは放棄された状態。また、その状態にあるもの。(『日本国語辞典第二版第十巻』より引用)
主な変更点
(1)申請手続きなしで二次利用が可能
- 古文書や絵図などの公開画像のうち、原本を当館が所有しているものについて「パブリックドメイン」として公開することで、営利・非営利を問わず、申請手続なしで二次利用していただけます。
(2)国際的なデジタルアーカイブ規格「IIIF(トリプルアイエフ)」に対応
- 古地図や絵図など一部の資料の画像は、「IIIF」(※)という国際規格に準拠した形で公開しており、利用者側のデバイスを選ばず、高精細画像をスムーズに閲覧することができます。また、世界中の研究者が参照しやすくなるため、教育・研究現場での資料活用が活性化することも期待されます。
(3) 利便性の向上
- スマートフォンやタブレットに対応します。
- データベース間での横断検索が可能になります。
例えば、「鍋島直正」についての資料を探すとき、データベースは「古文書・古記録・古典籍」や「古地図・絵図」などのカテゴリに分けられていますが、どのカテゴリに該当するかがわからない場合、横断検索を利用することで、関連する古文書や絵葉書、人名索引などを一括して検索・閲覧ができるようになります。
(※)IIIFとは、Web上での画像のやりとりを共通化する国際的な仕組みです。(International Image Interoperability Framework)